人は寝ている間に体の機能を回復させています。せっかく運動をしても、ちゃんと睡眠できていないと鍛えた筋肉が回復せず、運動の効果も減少。胸を支える大胸筋などの筋肉も衰えやすくなっていきます。
個人差はありますが、現代社会においては、大体7時間程度の質のいい睡眠をとることが大切です。ついつい夜更かしして睡眠時間が短くなったり、寝る前にスマートフォンやテレビを見てしまい寝つきが悪くなったりすると、良質な睡眠はとれません。
健康な体、そして適度な筋肉を保つためにも重要な睡眠。良質な睡眠で体を老けさせないことが、老け胸予防にもつながります。
毎日お風呂に入るのが面倒だからとシャワーだけで済ませていませんか?シャワーでは十分に体が温まらず、冷えや代謝の低下、さらには睡眠の質を下げることにもつながります。良質な睡眠をとるためには、就寝前に体温を上げることが必要。体温を上げることで腸の活動が活発になり、寝ている間に体の機能を回復させ、疲れをとってくれるのです。
また、日中は活動モードである交感神経が優位に立っていますが、夜や寝ている間は、お休みモードである副交感神経が優位に立っていることが理想。
不規則な生活やストレスが原因で、この交感神経と副交感神経のバランスが崩れる、つまり自律神経が乱れると、寝つきが悪い、眠りが浅いといった質の悪い睡眠になってしまいます。ですが、お風呂に入ると体が温まり、リラックスするため、副交感神経が優位に立ち、体は自然とお休みモードに。お風呂上りにはマッサージやストレッチを取り入れると、さらにリラックスできます。
こうした切り替えによって、自律神経のバランスが保たれ、ストレスは軽減。良質な睡眠に導くことができるのです。
毎日の入浴で冷えを予防、代謝をよくし、良質な睡眠へと導いてくれる。入浴習慣をつけることで体の老化、老け胸を防ぎましょう!
監修:アスレティックトレーナー 金塚陽一氏